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エネルギーの将来は、今日、どのようなファイナンシングの選択をするかにかかっている、
と世界エネルギー会議が警鐘

<ワシントンDC、2014年11月25日/PRニュースワイヤー>
129カ国中、トリプルAスコアを獲得したのは3カ国のみ

世界エネルギー会議(World Energy Council)は、本日公表した報告書において、「今日、政府や投資家が下す決断が、将来にわたる世界のエネルギーシステムの持続可能性を左右することになる」との警鐘を鳴らした。
「World Energy Trilemma: time to get real – the myths and realities of financingenergy systems (世界エネルギートリレンマ:現実を直視するとき-エネルギーシステムへの資金調達に関する「神話」と「現実」)」と題するこの報告書によれば、世界のエネルギーシステムにはますます大きな重圧がかかる一方で各国政府は支出を抑えていることから、エネルギー分野で今後20年間に必要とされる48兆ドルの投資は本当にできるのか、持続可能で、信頼度が高く、かつ経済的なエネルギーの供給はできないのではないか、と懸念されている。
これに対して、今回の研究調査グループのエクゼクティブ・チェアマンであるジョーン・マクノートン氏は、次のように述べている。
「今回の調査によって、多くの有識者の指摘とは異なり、実は民間部門は必要規模の資金を調達できるということが明らかになった。とはいえ、投資家や事業者は、これまでよりはるかに思い切った投資をする必要があるし、現在考えているよりももっと高度な支援を、政府、規制当局や国際金融機関から受けることも必要となる」
本調査によって明らかになった、必要な投資レベルを達成するための、金融セクターからの提言は以下のとおり。

・政策当局は、投資を促進し政治リスク、規制リスクを低減するための規制的、政策的枠組みを実効あるものにしなければならない。

・資金がエネルギー部門にスムーズに流れるよう金融インフラが整備されている必要がある一方で、出資者は、新技術に対して、あるいは新たなインフラを最も必要とする発展途上国に対して投資することに、もっと慣れる必要がある。

・エネルギー部門は、信頼性の高いプロジェクトを継続的に送り出せる、しっかりした仕組みを作らなくてはならない。

本報告書には、定量的ランキング指標である、エネルギー・トリレンマ・インデックスも含まれている。今年のランキングでは、4カ国(ドイツ、イタリア、日本、英国)を「要注意」と位置付けたが、その他の国については、エネルギーセキュリティ、エネルギーアクセス、環境持続可能性というエネルギートリレンマの3要素のうち、少なくとも1つは改善できる余地がある。ランク付けされた129カ国のうち、トリレンマの3要素全てでAスコアを獲得したのは3カ国のみ。そのうちの1つである英国については、エネルギーセキュリティ面で悪化傾向が見られる。
本調査は、グローバルなマネジメント・コンサルティング会社であるオリバー・ワイマン(Oliver Wyman)社と共同で実施しており、また、国際エネルギー金融部門の第一線に立つ50人近い方々とのインタビューに基づいて提言を行っている。

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