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第47回衆院選
与党で326議席獲得、24日に第3次内閣

アベノミクスの信任を問う第47回衆院選が14日、投開票が行われ、自民・公明の与党両党は326議席を獲得しての大勝利となり、24日に第3次安倍内閣がスタートする。
自民党は全国の小選挙区で強さを発揮、291議席を獲得、比例代表も68議席となった。これにより、全ての常任委員会の委員長ポストを押さえ、委員の過半数を占めることができる絶対安定多数(266議席)を単独で実現した。
また公明党は候補者を立てた9小選挙区をすべて獲得、公示前の31議席を上回る、35議席を獲得した。これで自民・公明両党は衆院の3分の2以上を選挙前同様に確保、法案が参院で否決されても、衆院で再可決できる力を持つことになった。
今回の選挙は当初より、「争点なき選挙」と呼ばれ、年末と天候に左右され、投票率は戦後最低の52・66%となった。自民党若手のホープ、小泉進次郎議員は「熱狂なき選挙での熱狂なき圧勝。自民党は言い訳の出来ない立場になった」とインタビューで答えている。一方、野党協力が進んだ沖縄の4つの小選挙区では、非自民候補がいずれも当選し、自民党候補は全敗となった。
沖縄には「辺野古移転」問題があり、翁長知事以下、「移設反対」でまとまったため、今後の安倍政権は解決に苦慮することになろう。この間隙をついて、唯一安倍政権批判の受け皿となった共産党は21議席と倍増、風が吹かなかった維新の党は横ばい、民主党は9議席伸ばしたものの、3ケタに遠く及ばず、非力が露呈した。
投票率が低かったため、組織型選挙に有利に働いたが、全有権者の半数が棄権したことは民主主義の危機を表している。今回大勝した自民党の投票数から見ると全有権者の20%の支持を受けているに過ぎない。しかし、大量の棄権者が出たことは、この自公政権に白紙委任状を渡したことも同然で、集団的自衛権行使容認や原発再稼働、憲法改正にまで歯止めが掛からない状態となる。今回の選挙がワイマール憲法時のドイツになぞられないか、一抹の不安の中の「自公の熱狂なき大勝利」である。

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