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金海社長

金海社長

12月13日、東京・内幸町の飯野ビルで、産業技術総合研究所技術移転ベンチャーとして期待されているNSマテリアルズ㈱(金海榮一社長)が、LED光源用の新しい蛍光体、ナノ蛍光体(量子ドットまたはクオンタムドット=QD)のテレビやモバイル端末における実用化と有効性に関する発表会を行い、経産省の安永裕幸大臣官房審議官も応援に駆け付けた。
産総研と共同開発した独自のマイクロ空間化学技術により開発したナノ蛍光体は、従来に比べ、約1000分の1の数ナノ㍍~数10ナノ㍍の化合物半導体粒子で出来ている。
そのため、レアアースがなくても、吸収した光の波長を変換して発光できる。
特長は①発光波長を自在に制御でき、広色域を確保できる、②輝度の向上と低消費電力化が図れる、③高い色純度をサポートできる。
同社では、このナノ蛍光体をスティク状にしたり、シート状にする量産技術を確立し、スマートフォン・タブレット、ノートPC、テレビなどの液晶ディスプレイへの応用を期待している。金海社長は「4K試験放送が始まり、2016年には8K試験放送が前倒しで始まる。高解像度のディスプレイの広色域化のため、NTSC規格を超えたBT.2000規格をカバーできるこのナノ蛍光体が威力を発揮する。また、モバイル機器の色再現性とバッテリー寿命の飛躍的向上が期待できる」と語った。
すでにディスプレイを手掛ける複数のテレビやモバイルメーカーと交渉中で、2015年内には同社のナノ蛍光体を採用した製品が市場に出る予定だ。

32インチディスプレイでの比較。左がナノ蛍光体採用機、右が従来の白色LED。圧倒的に色再現性が高い。

32インチディスプレイでの比較。左がナノ蛍光体採用機、右が従来の白色LED。圧倒的に色再現性が高い。

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