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IT進展、4年連続プラス成長
生産額は300兆円 日系企業はうち40兆円3%成長

JEITA(一般社団法人電子情報技術産業協会、山本正巳会長)がまとめた2015年の電子情報産業の世界生産見通しによると、生産額は297・9兆円(対前年5%増)と堅調な成長を見込んでいる。

インターネットに繋がる入口端末(スマートフォン、タブレット)の需要増加に加え、ITソリューション・サービスによる各産業へのIT化の拡がり、電子部品・デバイス分野では電子機器向けだけでなく、IT化が進展する自動車向けが期待されている。
また、電子情報産業では、世界的に増加しているサイバー攻撃に対抗するセキュリティ対策や、攻めのIT投資が活発化することにより社会インフラ分野での新しい価値が創造される動き、半導体・ディスプレイの需要増が見込めることから、世界生産額は4年連続のプラス成長を見通している。
次に、日系企業の世界生産見通しによると、2014年の電子情報産業における日系企業の生産額(海外生産分含む)は為替変動の恩恵も受け、40兆7643億円(同6%増)と2年連続のプラス成長を見込んだ。2015年はさらにグローバル化が進むため、日系海外生産は高水準を維持するが、競争の激化により伸び率の鈍化が懸念されている。
15年はITソリューション・サービス分野でのIT投資の拡大による企業向け需要増から堅調な成長を見込む。また、薄型テレビの高画素化、大画面化の進展、電気計測器や医用電子機器など海外需要の伸長も見込まれる。
また、電子デバイス・部品分野が自動車、医療、鉄道、宇宙など高信頼性が必要とされる分野への展開、幅広い分野での省エネ対応製品ニーズの高まりなどの追い風を受け、同3%のプラス成長を見通している。
一方、2014年の電子工業国内生産額は11兆8393億円(同3%増)と4年ぶりにプラス成長を見込んだ。2015年は、政府の成長戦略の継続により企業業績の好調が持続すると見込まれ、設備投資促進税制によるIT投資の促進など企業向け機器への波及など、国内生産のさらなる増加が期待される。さらに円安により産業向け機器の輸出増も見込めることから2015年は同2%増の12兆1213億円とプラス成長を見込んでいる。
日系企業の国内生産比率は34%となる。「ディスプレイデバイス」(日系国内生産比率91%)、「サーバ・ストレージ」(同74%)、「半導体」(同68%)、「電気計測器」(同62%)、「医用電子機器」(同68%)など、高度な信頼性や高品質を要求される分野では
、引き続き高い国内生産水準が維持される見通しだ。

電子情報産業の世界生産額推移

電子情報産業の世界生産額推移

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