政策と産業の最新動向を伝え、解説する“クオリティペイパー”


コーチング・アクロス・カル

コーチング・アクロス・カル

第17回
『コーチング・アクロス・カルチャーズ』
フィリップ・ロジンスキー 著/プレジデント社 刊/2,500円(税別)

「違い」からくる反発や対立を乗り越え
それを大きなプラスに変えるメソッドとは

グローバリゼーションや女性活用の推進、雇用の流動化などによって、日本の企業内の多様性は今後ますます高まることが予想される。国籍、性別、年代、経験など、異なる「文化」を背負った人同士が協働し、成果を生み出していかなくてはならない。
人材が多様化することによって、新たな視点や価値観、ものの考え方を採り入れることができる。ダイバーシティ(多様性)推進の狙いはそこにある。
ただし、ダイバーシティ推進を安易に考えるのは禁物だ。単に組織内で異なる文化を混ぜあわせるだけで、自ずと新しい成果が生まれるわけではない。多くの場合「反発」や「対立」が先に来る。それを解決し、多様性を大きなメリットに変えるための方法論を理解している企業は少ないのではないだろうか。
本書では、個人やチームの潜在能力を引き出し、それを成果や企業の成長に結びつける「コーチング」を、文化の垣根を越えて行う手法が論じられている。これまでの伝統的なコーチング理論は、欧米の価値観をもとにしたものであり、文化の違いを考慮するものではなかった。
まず求められるのは、文化の違いを無視(あるいは否定)したり、軽視したりする「自文化中心主義」から抜け出すこと。そこから「違い」を活用し、これまでにない成果を生み出すようになるまでには、「受容」「順応」「統合」というステップを踏まなければならない。
違いを「活用」するには、まず偏食や「食わず嫌い」を改めることだ。「違いは活用できる」ことを組織全体で共有するところから始めるべきなのだろう。
(情報工場・編集部)

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