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ゲーム・チェンジャーの競争戦略

ゲーム・チェンジャーの競争戦略

第19回
『ゲーム・チェンジャーの競争戦略』
~ルール、相手、土俵を変える
内田 和成 編著/日本経済新聞出版社 刊/1,600円(税別)

異業種競争のプレーヤーを四つの類型で分析
「既存のもの」をいかに動かすかがポイントに

膨大な数の企業がひしめき合う先進国のビジネスでは、想定外の異業種から強力な競争相手が現れることがある。そうした参入企業は、しばしば既存の市場における競争ルールを変えてしまうため「ゲーム・チェンジャー」と呼ばれる。
本書は、ゲーム・チェンジャーを四つの類型に分類。それぞれの戦い方を事例とともに紹介している。
「プロセス改革型」「秩序破壊型」「市場創造型」「ビジネス創造型」の4類型が、「新しい製品やサービスを提供するか」を横軸に、「新しい儲けの仕組みをつくり出しているか」を縦軸に分類される。
四つのうち、新しい製品やサービスを新しい儲けの仕組みで提供する「ビジネス創造型」は、実はさほど既存企業の脅威にはならない。別の土俵での勝負になるからだ。既存の儲けの仕組みで新しい製品・サービスを売る「市場創造型」も同様。「儲けの仕組み」が同じならば、既存企業の土台が崩されることはない。
厄介なのは「秩序破壊型」。既存の製品やサービスを新しい儲けの仕組みで売る。本書ではゲーム業界でのスマホゲームの攻勢などが例に挙げられている。
製品やサービス、儲けの仕組みとも既存のもので勝負する「プロセス改革型」は、仕事の流れやバリューチェーンを変える。コストや手間をかけずにゲーム・チェンジャーになれる。
結局、強力なゲーム・チェンジャーになるためには、「既存の製品やサービス」をベースに、それをどのように動かすべきかを考えていくのがよいのだろう。むやみに新規性ばかりを追い求めることは避けるべきなのかもしれない。
(情報工場編集部)

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