政策と産業の最新動向を伝え、解説する“クオリティペイパー”


世界大学評価機関の「Quacquarelli Symonds(QS)」の2015年のアジア大学ランキングのベストテンから日本の大学が転落した。総合1位はシンガポール国立大学、第2位は香港大学、第3位は韓国科学技術院(KAIST)だった。
昨年10位だった東京大学が12位に落ちてしまった結果だが、日本の大学のレベルの低下は著しい。この調査の指標となるのは「学者の評価」「企業の評価」「学生数と教員数の比率」「在籍教授の出版論文数と被引用数」「国外教員数と学生数」「受け入れ交換留学生数」「送り出し交換留学生数」などで、各指標に基づいた総合点により300大学がランキング形式で発表される。
大学の研究開発アウトプットの主要指標である科学論文の量的・質的な落ち込みがしい中、国立大学の文系廃止の議論が起きてきた。しかし、文系・理系を分けている事自体が国際的に見ておかしいのであって、文系の学問は教養学として全大学生が学ぶべき教養であり、そこから専門学に分けて進路を定めるべきである。大学がその状態のため、高校の半ばで大学入試にあわせ方向が決められている現状の改革が必要だ。
大学のレベルアップこそがイノベーションや国際競争力の向上の近道であると思うが、少子化の中での「大学経営」を考えると、研究開発大学と実用教育の大学に分ける案は参考になる。何しろインドには237大学がないにも関わらず、世界中の科学技術者や経営者を数多く輩出している。参考にするべきだ。

 

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