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メンバーの才能を開花させる技法

メンバーの才能を開花させる技法

第24回
『メンバーの才能を開花させる技法』
リズ・ワイズマン、グレッグ・マキューン 著/海と月社 刊/1,800円(税別)

先頭に立って引っ張るのではなく、後ろから
背中を押す「増幅型リーダー」をめざすには?

「強いリーダー」を待望する声は、いつの時代にもある。多くの人の脳裏にある「強いリーダー」像は、決断力があり、向かうべき方向を指し示しながら、先頭に立ちメンバーをぐいぐい引っ張っていく、といったものだろう。
だが、何もかも自分で決めて「俺は間違っていないのだから、黙ってついてこい!」というリーダーは、はたして現代社会にマッチしているのだろうか。複雑多様化した混迷の時代に、一人だけで立ち向かうのは心許ないのではないか。
本書では、世界中の150人の管理職の行動分析の結果から、「増幅型」「消耗型」という二つにリーダーのタイプを分類。個々のメンバーの能力を引き出し、集団全体の力を向上させる「増幅型」を理想とし、それをめざすにはどうすればよいかを論じている。
リーダーであることと、それに伴う責任を自覚する人ほど、会議などで積極的に発言し、皆をまとめようとしがちだ。しかし、それでは増幅型リーダーにはなれない。「聞き上手」になってメンバーが自由に発言するスペースを空けなければならない。
最終責任はもちろんリーダーにあるが、個々のメンバーにも発言と行動の責任をもたせるのが増幅型リーダーだ。多様なメンバー一人ひとりが自分の頭で考える習慣がつけば、集団・組織としてあらゆる困難に打ち克つことができる。
本当の意味の「強いリーダー」は、先頭に立つのではなく、目立たない最後尾からメンバーの背中を押していく。功名心や過剰なプライドを抑えることが、増幅型リーダーへの第一歩なのかもしれない。
(情報工場編集部)

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