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新井教授

新井教授

センター試験模試の偏差値57.8を記録、
474大学の8割に合格可能性あり

国立情報学研究所(NII、喜連川優所長)が取り組む人工知能(AI)プロジェクト「ロボットは東大に入れるか」(プロジェクトディレクター・新井紀子情報社会相関研究系教授)
のAI「東(とう)ロボくん」が今年の大学入試センター試験を受験、5教科8科目の合計得点で511点を取り、全国平均416.4点を大幅に上回る好成績を収め、関係者を驚かせている。

偏差値では57.8を記録、昨年の47.8上回った。特に、数学ⅠA(偏差値64.0)、数学ⅡB(65.8)、世界史B(66.5)の3科目で偏差値60以上を記録した。科目別でも、私大の441大学1055学部、国公立大でも33大学39学部での合格可能性80%以上の成績に相当する。AIの進歩は急速で人間の考え方が追いつかない状態だ。来年はさらにAIが進化しそうな勢いが出てきた。
大学入試センター試験模試はベネッセコーポレーションの協力で行われた。また、駿台予備学校の協力で、論述式で行われる「東大入試実戦模試」の地理歴史(世界史)にも初挑戦し、偏差値54.1を叩き出した。
新井教授によると「今回、成績が大幅にアップした要因は世界史と数学にある。世界史は日本ユニシスチームが論理的でないこと、統計的なことなどを判別するAIを3つ組み合わせ、合議的に処理できた点が大きい。
数学は名古屋大生らのチームが機械学習と自然言語処理を学び、今まで出来なかった数列、三角関数、指数対数などをAIで解けるようになった。また東大文系の実践模試の論述試験では人間の2倍の9点台を叩き出した。世界史の成功を受けて、来年は日本史にもチャレンジしたい」とコメントした。
この「東ロボくん」プロジェクトは、AI 研究の新たな地平を切り拓こうと、平成 23 年度( 2011 年度)からスタートし、33 年( 2021 年)には東大入試の合格を目指している。大学入試問題に AI が挑戦することで、「 AI が人間に取って代わる可能性のある分野は何か」といった問題について、 AI 進化の客観的なベンチマークを指し示すことを狙いとしている。

過去2年間の受験結果と得点比較(世界史B)

過去2年間の受験結果と得点比較(世界史B)

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