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第三世代の経営力

第三世代の経営力

第36回
『第三世代の経営力』

横田尚哉 著/致知出版社 刊/2000円(税別)

不透明な時代に「前を向く」ために
「経営の進化」のあるべき姿を示す

この20年ほどの日本社会がそれ以前と大きく異なることは、誰もが肌で感じていることだろう。リーマンショック以降の景気の冷え込み、インターネットの普及などの環境変化とともに、企業経営のマインドも変わっていかざるをえない。だが現実には環境に順応して「進化」している企業はそれほど多くないのではなかろうか。
本書では、戦後の経営環境や人々の考え方の変遷を三つの世代に分ける。1973年までの第1世代、1997年までの第2世代、そしてそこから現代に至る第3世代だ。著者はそれぞれに「仕掛け」「仕組み」「見極め」というキーワードをつけている。
現代にあたる第3世代は、単純に上向きのベクトルを志向する(第1世代)のでも、成果を管理して安定をめざす(第2世代)のでもなく、本質を見極めて従来のやり方を捨て、新しいチャレンジをすべき。それが著者の主張する「経営の進化」である。
進化のための手法として著者が推奨するのが「ファンクショナル・アプローチ」だ。その核心といえるのが、目の前の事象を「結果」としてではなく「手段」と見る考え方。たとえば一つの失敗を「結果」として捉えその原因を探るのではなく、目的に達するための「手段」と捉える。そうすれば失敗を糧にして新たな挑戦を始められる。意気消沈せずに「前を向く」ことができるのだ。
不透明な時代を生き抜くためには、こうした前向きな思考が必要不可欠だろう。「手段」はどうあってもいい。そう考えれば、先詰まりに思えた現代の経営が楽しくなってくるはずだ。(情報工場編集部)

 

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