政策と産業の最新動向を伝え、解説する“クオリティペイパー”


経済産業省大臣官房審議官(商務情報政策局担当)前田 泰宏氏

経済産業省大臣官房審議官(商務情報政策局担当)前田 泰宏氏

経産省で審議官をしている前田です。私は東京オリンピック・パラリンピックの担当でもあります。1964年の東京オリンピック・パラリンピックの時にカラーTVが登場し、爆発的に売れとても新鮮でした。
未だにTVはカラーTVを見ているが、2020年の東京オリンピックはどのように楽しむのか?バーチャルリアリティなどもあり、IoTを使って何で楽しむかがとても重要だ。
IoTの世界観を語るとなると、とても時間が足りない。PCtoPC、モバイルtoモバイル、Thingto ThingなどのITの利活用の変遷を経て、IoTが拡大してきている。モノのデータ化・自動制御の進展の上に、AI(人工知能)が急速に進化し始めている。
クイズには何でも答えられるワトソン君だが、クイズは作れない。しかし、パターン認識力を繰り返していくうちに、人間の脳を追い越してしまう時代に入りつつある。2025年が臨界点であるようだが、ロボットとAIにより、人間が大量に失業してしまう可能性が見え始めてきた。通貨も大きく変わる可能性が高い。
とにかくデータが重要な時代になってきた。とにかく非常に細かい、データがモザイク化された、断片的なデータを一定のスピードでAIが処理できるようになった。微細な観測可能なデータを取ることによって、従来解決できなかった小さな課題が次から次に解決できる可能性に溢れた「観測可能性の時代」と言われるようになってきた。
そのデータにはフィジカルなフィードバックが必要であるといっているのが経産省的な「あらゆる分野で革新的な産業モデルの創出」であり、ビジョンである。それを具体化するために、今回総務省と一体となって、IoT推進コンソーシアムを創設した。お互いの分野を分け、経産省にはIoT推進ラボというWG作った。先般の初会合には経産省の17階に900社が集まり、全てのフロア会議室を占拠してしまうほどの省始まって以来の記録となった。
日本はスピード感がないので、総論はやめ、各論に絞り、具体的プロジェクトの聞き取り調査を始めている。すると、ベンチャー的なロボットタクシーから健康管理、観光に至るまでのアイデアが次から次に出てくる。これらの潜在的可能性について、政策サイドが気付かなかった点は問題であった。
これら1つ一つのプロジェクトを丁寧に拾い上げ、課題を解決し、規制改革やルール形成につなげ、社会に実現させていくよう努力していきたい。

IoT、ビッグデータ、AIに関するビジョンの策定と戦略的取組

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IT利活用の変遷

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