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昨年、発足したISO(国際標準化機構)の鉄道分野の専門委員会。その議長国を手に入れた日本で、11月、2回目の年次大会が開かれる。ISOには700を超える専門委員会と分科委員会があるが、英・仏・独の3カ国はほぼすべての委員会に参画しているが、日本が議長国となっているのはほんのわずかでしかない。
WTO(世界貿易機関)は1995年に、規格の違いが貿易の妨げになる場合は、国際規格を使うよう、義務付けている。EUは、市場統合に合わせ、域内の輸送システムの国際標準化に力を入れている。すでに欧州統一規格を整え、ISO化を狙っている。
鉄道システムは、車両、電気系統、信号システムまでさまざまな規格がある。ここを握られると、わが国の新幹線を代表とする高速鉄道システムの輸出が叶わなくなる。中国の新幹線輸出では、意匠・デザインの国際登録を怠ったため、そっくりそのまま真似されてしまうポカをやらかした。
今回の会合は特に需要だ。日本の主張がどこまで通るか、日本の高速鉄道システムの国際規格化は、今後、新興国における、大量輸送機関としての「鉄道事業」から日本が締め出されかねない事態となる。
ここは官民一体となって、この会議を乗り切って欲しい。場合によっては、日本の友好国を巻き込み、EU化の流れを阻止するくらいの気迫で関係者には臨んでもらいたい。

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