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早ければ来年6月に国際規格化

JASA、国際標準をOMGに提案

一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA、簗田稔会長)は、ロボットおよび組込みシステム向けのハードウェア抽象化レイヤーの国際標準化をめざし、今般、米国マサチューセッツ州ボストンで開催されたOMG(オブジェクト・マネジメント・グループ=ソフトウェアにおける国際標準団体) 主催の技術会議において国際標準化の提案を行った。
その結果、2014年6月20日(米国東海岸時間)、JASAが推進してきた標準化すべき課題として提案した標準公募が採択され、OMGがロボットおよび組込みシステム向けのハードウェア抽象化レイヤーの国際標準化を進めていくことになった。
現在、ロボットおよび組込みシステムにおいてモーターを制御したり、センサーの出力を得るためには、開発者が独自にAPI(アプリケーション・プログラミング・インターフェース)を定義したり、ベンダーやデバイス毎に異なっているAPIを使用してソフトウェアを開発する必要があり、ソフトウェアの開発効率が悪いという問題があった。
JASAでは2011年からベンダーやデバイス毎に異なっているAPI仕様の標準化に着手し、JASA技術本部プラットフォーム研究会(中村憲一委員長)が中心となってOpenEL(実装仕様を標準化するためのオープンなプラットフォーム) という組込みシステムのためのオープンなライブラリの仕様策定作業を進めていた。
OpenELは主にロボットや制御システムを対象とし、モーター制御やセンサー等のデバイスの入出力に特化した標準API仕様を定義している。OpenELというハードウェア抽象化レイヤーを設けることによって、初心者では難しかったモーター制御が、OpenELのAPIを利用することにより誰でも簡単に出来るようになり、ソフトウェアの開発後にデバイスが変更されてもソフトウェアの変更は不要となることを実現している。
JASAは、サービスロボット大国日本の実現にむけ、OpenELというロボットおよび組込みソフトウェアの国際規格や技術認証を国際標準として提案している。
今後、14年11月までにOMGにOpenEL仕様を提出し、提案レビューおよび必要に
応じ変更提案等を行った後、早ければ15年6月での国際規格化をめざす、という。

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