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シニアビジネスの新しい主役  Hanako世代を狙え!

シニアビジネスの新しい主役  Hanako世代を狙え!

第28回
『シニアビジネスの新しい主役  Hanako世代を狙え!』
伊藤忠ファッションシステム“この先シニア”共同研究プロジェクト 著/ダイヤモンド社 刊/1,600円(税別)

「生涯主役」で「咲き続ける」シニアの登場で
キラキラ輝く超高齢社会出現の可能性が

高齢社会、高齢者といった言葉から、キラキラした明るいイメージを抱く人は少ないだろう。「衰え」を感じさせないように使われることの多い「シニア」にしても、力強さを感じられこそすれ、華やかなイメージはない。だがそれは「今」と「今まで」に限ったことのようだ。
伊藤忠ファッションシステムが2013年末から2014年に、多業種の6社の参加のもと立ち上げたプロジェクトでは、2020年頃から高齢者層に突入する世代を「Hanako世代」と名づけた。1959年から1964年生まれで「バブル世代」とも呼ばれる、かつての「新人類」。1988年創刊で当時の若い女性を中心に一世を風靡した雑誌「Hanako」を片手に、ショッピングやグルメ、海外旅行、テニスやスキーなど、抜群の行動力と消費欲で青春を謳歌した世代だ。
今のシニアである団塊の世代との比較が面白い。団塊の世代が「生涯現役」をめざすなら、Hanako世代は「生涯主役」。老化防止ではなく「年齢不詳」。とくに女性は年齢を気にせず、いつまでも華やかさをまとい「咲き続ける」。松田聖子や黒木瞳がこの世代と知れば誰もが納得できるだろう。
Hanako世代がシニアになれば、高齢者や高齢社会に対する人々の見方は180度変わると言ったら言いすぎだろうか。少なくともそれを期待させるだけのパワフルさは、本書から感じられた。
ただ心配なのは、彼ら彼女らが体力や健康の衰えに直面し、意気消沈してしまわないか、ということだ。ITを駆使するなどして、それを感じさせない工夫が必要になるのではないだろうか。(情報工場編集部)

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